☆第12ステージ:サンジャン・ド・モーリエンヌ〜アノネー・ダヴェジウ 226km
今大会最長距離226キロの第12ステージ、最初にクリアする3つの山岳ポイントを目指し、この日も多量の逃げ集団が発生。ユキヤくんも最初にアタックをかけている姿が見られたのですがうまく抜け出せず、今日一緒に逃げ担当に指名されていたと思われる僚友のゴチエが今回は逃げに乗ることに成功、1級山岳を登る道に飛び出しました。
3つの山岳ルートの道については一番びっくりしたのはヴィギンスが突然アタックしたことでしょうか。かなりびっくりしたなー(;・∀・)。コッペルとかケルヌが途中でアタックしたのでそれを封じるために動いたみたいですが、ドーフィネの時のように突如イエロージャージが動いてきたのでデジャブかともう(^_^;)。
中間スプリントポイントをサガンが取ったあたりから集団はまったりモードに。先頭集団では山岳2つを越えてふるい分けられた逃げからミラー、ペロー、ウルタスン、ゴチエ、キセルロウスキーの5人の逃げが容認。気がついたら今大会初めて10分以上の差が付き逃げ完全容認ステージ確定。
協力して牽いていた逃げ5人が優勝目指して動き始めたのは残り4キロでキセルロウスキーがはじめに仕掛けたのが発端。続いて飛び出したペロー、ミラーが続き残り3人が牽制する間に置いていかれ、優勝はこの二人のスプリント決戦へ。しかしながら終始余裕を見せていたミラーがいいタイミングで加速してステージ優勝!実に9年ぶりになるそうです。ミラーさんというとTTステージでの優勝というイメージが強いので、ちょっと新鮮でした。
この日は奇しくもイギリスのかつての名選手であるトム・シンプソンが亡くなって45年目という節目だったそうで、ミラーにとってもかなり感慨深かったようですね。おめでとうございます。今大会リタイヤやけが人続出で辛い状態のガーミンシャープチームにとってもこの1勝はとっても大きいものだったと思います。
10分以上差をつけたまま入ってきたプロトンから飛び出したゴール前でサガンとゴスによるポイント争いのスプリントがあり、ゴスがサガンを退けて先にゴールに入ったものの、途中で邪魔されたと見たサガンが抗議のジェスチャー。その抗議が認められて順位が入れ替わり、ゴスのポイント30P没収という結末に(^_^;)あらら…。
また、序盤の山岳ルートの途中でモンクティエさんが2度の落車でリタイヤ。・゚・(ノД`)・゚・。幸い骨折は見られなかったそうですので、ブエルタでまたお会いできることを楽しみに待ってます。
○観客撮影の映像(3級山岳Cote d'Ardoixにて)
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第12ステージのキリエンカ:151位(+11分59秒)、総合:63位(+ 1時間09分03秒)
☆第13ステージ:サンポール・トロワシャトー〜ルキャプ・ダグド 217km
フランス革命記念日のこの日、逃げにも多くのフランス人選手が飛び出して行きましたが今回もフランス人選手の優勝は叶いませんでした。
しかしながら今日のルートは残り35キロあたりに海岸沿いに風が強く吹き付ける区間があり、そこを利用したBMCの選手たちの作戦によって集団が分裂。お約束通りに遅れているバルベルデ師匠…鉄板すぎ(爆)。分裂する前にポジションそんな後ろで大丈夫かーと思ったらビンゴでした(苦笑)。モビスタさんは切り離される前の集団にコスタ、カルペツが残ってたからまあダメージ少なくてよかった…とは言えますけど(^_^;)。
ストリーミングをちょっと見てないうちに、カヴもゴスも先頭集団にいなくなっており、グライペルは危なかったところをチームメートにアシストされてくらいついていた模様。
一方先頭では、一人サクソティンコフのモルコフさんが一人旅。5年前のこの日、お父さんが亡くなったそうで、今日はお父さんのためにも勝利を…とガンガン前に進んでいってたようですが、最後に待ち構えている勾配のきつい道に非常に苦しんでしまい、あえなく吸収されることに。それでも2度めの敢闘賞をゲット。表彰式では指を天に上げて天国のお父さんに胸を張って報告する姿が。きっとお父さんも喜んでいると思います(^^)。また頑張って逃げてチームシェフさんが作ってくれるスペシャルデザートを美味しく食べてくださいね。
最初につくられた逃げを吸収した後にアタックを仕掛けたのはヴィノクロフ、そしてアルバジーニ。ふたりとも頑張って粘る粘る。そしてまた横風影響で集団がさらに2つに分断する中、ラスト2.5キロで二人が吸収。いよいよスプリント勝負へとステージはクライマックスへ突き進むわけですが。
まさかのマイヨ・ジョーヌのアシストリードアウトが炸裂w
二人が吸収された後、LLサンチェス、スプリックが再度アタックに向かう→チームスカイトレインが追って吸収されたわけですが、何とその後のスカイトレインの先頭はウィギンス!高速スピードでテクニカルなカーブを曲がり、ゴールまで突き進んでいく姿に鳥肌が立ちました(;・∀・)。これまで自分をアシストしてくれたボアッソンのために自らリードアウトに行ったようです。とはいえ、ちょっと当のボアっソンがスプリントに絡める力がこの日はなかったのが残念。グライペルがサガンの猛追を振りきってステージ優勝となりました。
グライペルはこのステージのレイアウトを見た時には自分向きではないと思っていたフシがあるようで、途中横風影響で千切れかかった時にアシストが自分を助けてくれて、優勝することができたことに嬉しそうな顔してました。後々からちぎれたアシストさんが帰ってくるわけですが、バクが小さなガッツポーズをしながらゴールラインを越えていく姿がアップで抜かれたのが一番印象的だったような気がします。
ユキヤくんはローランを護衛しながらスプリントに絡める場所に履いたものの、2度めの横風区間で集団が分断された後方に取り残されてしまったので、エースの護衛のお仕事に専念することとなりましたが、良い動きではなかったかなと。
○観客撮影の映像。キャラバンカーから最後の車が通るまで
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第13ステージのキリエンカ:158位(+14分04秒)、総合:70位(+1時間23分07秒)
どうでもいいことですが、モビスタ公式の中の人さん、リザルトページのステージ番号が1つずれてますw。
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