ベラルーシのスポーツメディアの中にSportspanoramaというところがあるのを最近知ったのですが、ここが結構頻繁にキリエンカのインタビュー記事を長年とっていることが判明。いくつかピックアップしてGoogleさんで英語に直して色々見てみたら結構いろいろ喋ってるな、という印象。
今回はその中から最新になる世界選手権個人タイムトライアル翌日ののインタビュー記事を。
Василий Кириенко: пресс-конференцию прорепетировал накануне
全文訳すのはちょっときついので(すいません…)、気になったところだけ箇条書きに抜き出します。
・レースに不安がなかったわけじゃないけど、残念なことに貴重な数秒を失う瞬間(フィニーが順位をひっくり返した時?)が来てしまったので、”ホットシート”に座っていてもちょっと心配していた。結果については普通に喜んでる
・世界選手権の表彰台にはいつか乗りたいと思っていた。既に6位には入っていたから(シュツットガルト世界選TT)、そこから3つ順位を上げたことになるから銅メダルを取れたことはサプライズ。他に言うことないよ。
・(どこでタイムを失ったのか?)まずはスタートポジションが良くなかった、そして天候が不運だった。後半グループとは対照的に雨や曇りで路上が濡れていたので、スピードを切り替える時に速度が落ちてしまう。心理的に混乱を起こさないようにするためこの事態を想定した上で最後まで状況を修正しようとした戦いを続けた。
・(五輪で使ったのと同じバイクで走ったの?)もちろん。試走した際に丘の箇所は自分の得意なところではないので、平坦に力を尽くすことにした。
・前日の火曜日に自分のチームのエウセビオ・ウンスエから予言めいた言葉が僕に送られてきて、近くにいたコーチに読んでもらったら、あたかも僕が明日メダルを”捕まえる”という内容だった。もちろん僕らは笑ったんだけども、「やってやろう」って思った。なぜなら僕は既にマンチェスターのトラックのロードレース(2008トラック世界選ポイントレースのこと)で勝っていたから。そして、プレスカンファレンスの”リハーサル”を心理的に既にしていたんだ。ジャーナリストたちが勝利者に何を質問するかはわかっていた。だから今日はすぐに迅速に受け答えができたんだよ。
・(最初のチェックポイントでグルージェフ(カザフスタン)についで2番目に通過したのは知っていた?)実際僕は無線を付けないまま走っていたから全く情報がわからなかった。ピノッティが落車した事は僕らのチームカーから大声が聞こえたことで分かった。
・(3位を失わない事がわかったのはヴァンガードレン(アメリカ)が走り終えてから?)うん、でもまだゴールまで距離を残していたケシアコフ(スウェーデン)がいたんだけど、20秒差を詰める事を考えるのは厳しいものがあった。なぜならカウベルフの丘はそんなに長くないからね。
・最初はトップ10に入れたらいいなと思っていたが、結果的にメダル圏内で終われたことを喜んでる。
・(チームタイムトライアルでは6位でしたが)マネージャーは喜んでいたね。そしてウンスエは個人タイムトライアルで”銅メダル”の見通しを立てたんだと思う。そして彼だけじゃなくかつての世界選手権やステージレースのプロローグで優勝しているイヴァン・グティエレスが夕食時に僕がメダルをとれるって言ったんだ。僕はジョークとして受け取ったんだけど、ヨナタン・カストロビエホも昨日マッサージルームで会って、明日僕が突破するだろうと言ってた。彼らは僕の成功を感じていたんだろうね。
・(チームタイムトライアルでは二人失いました)プラザは幾つかの理由で状態がよくなかった、カルペツは残り5キロでパンクしてしまったので切り離した
・(来季はSkyで過ごしますが、モビスターはその損失について後悔すると思う?)うん、いや、マネージャーは僕の移籍については何も悪いものではないって言ってくれたし、チームについて重要な”銅メダル”について感謝していた。実際エウセビオは理解してくれたよ。僕がいなくなっても彼らは高いレベルを保ち続けると思うし、拡張していくんじゃないかな。モビスターはプロフェッショナルとしてすべてにおいて必要と考えるものを行なってくれた。
・(2013年2月母国ベラルーシ開催の世界トラック選手権について)この件については僕は話したくない。本当に素晴らしい条件があれば、きつい準備もするけれども。周囲から望まれるモチベーションでいられるかどうかは分からない。一番重要なのは僕の妻や子供達に対しての貴重な時間に犠牲を払いたくないんだ。
・ここでの世界選手権では僕は良く乗ることをのぞみ、それを隠さなかった。スペインとリチェザで準備を良く手伝ってくれた僕の最初のコーチ、ペーター・イヴァノヴィッチは特に素晴らしかった。
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ざっとこんな感じでのインタビューでしたが、ウンスエGM…あなたは預言者ですかい(^_^;)。
そして、キリエンカ自身もそれを受けてプレスカンファレンスでの質疑応答を事前に予行演習していたとは…!!!これには実際にインタビューをとったエレーナさん同様自分も驚きましたが(^_^;)。何かモビスターチームの中でこの日予感めいたものがあったんですかねー。
それと、来年母国ベラルーシ開催のトラック世界選についてもやっぱり聞いていたのですが本人としては出場に関しては消極的、といった感じに受け取れます。とはいえ、トラック世界選手権の金メダリスト(ポイントレース)だし、ベラルーシ車連としても母国での一大イベントに彼には出て欲しいでしょうし、どうなることやら。
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