□第21ステージ ミラノ 26km(個人TT)
ついに、今年のジロも終わりを告げた。
ウェイラント、ついにミラノに来ましたよ。。。
ゴールの路上や表彰台には彼を偲ぶメッセージが書かれているのが見受けられた。
史上稀に見る厳し過ぎるステージコースを走りぬいたものが、最終ステージのミラノ個人タイムトライアルを走ることを許された。快晴のミラノ市街をTTバイクが走り抜けていく映像を見て、ジロが終わっちゃうなあ…としみじみ感じるのも恒例になったような気がする。
ダントツの優勝候補筆頭に挙げられていたタイムトライアルスペシャリストのミラーが最終ステージを制した。総合優勝のコンタドールはステージ3位のタイムでビクトリーラン込みのITTを走り、最後はお決まりのバキュンポーズで締めくくった。本当に強過ぎるコンタドールが今年のジロを支配し続けた。さすがだった。
☆第21ステージハイライト
おめでとう、コンタドール。
ツールの舞台にでれるかどうかはまだ不透明(ツール後に公聴会がズレこむようだから出場の可能性はグレーゾーン)だけど、出場したらしたで、今度はシュレック兄弟やバッソといった強豪を相手にどんな戦いぶりを見せてくれるのか、これまた楽しみではあるね。
2位にはスカルポーニ、3位にニバリとイタリア勢が表彰台に立った。ふたりとも頑張ったんだけどね。でも、これからまだまだレベルアップ出来る機会を捉えて、コンタドールを苦しめられる存在に更になってほしいと思う。
そういえばまた国歌でやらかしたな…イタリアェ…
今年のジロの3週間は色々あったね…。
ウェイラントの事故、ジロには出てないけどもトンドの訃報、と悲しいこともあったり、急遽走行ルートが変更になったり、サディスティックなコースが連発だったり…。ライブで見ている方もかなり疲弊したステージが多かった気がする。フミさんが「洒落になんない」って思わず言っちゃうくらいだったから、選手にとってどんだけこの3週間が過酷だったかというのが分かるな…。
来年のジロのグランデパールは、デンマーク。
さて、どんな大会になるのか、これから楽しみですね。
選手の皆様、スタッフの皆様、大会にかかわられた皆様、そしてレースを観戦しつつ盛り上がったRRクラスタの皆様、本当にお疲れさまでした!次はドーフィネ&スイスでお会いしましょう☆
☆ジロ総合・各賞受賞者
総合優勝:アルベルト・コンタドール(サクソバンク)
ポイント賞:アルベルト・コンタドール(サクソバンク)
山岳賞:ステファノ・ガルゼッリ(アクア・エ・サポーネ)
新人賞:ロマン・クロイツィゲル(アスタナ)
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第21ステージのキリエンカ:13位(+1分22秒)
昨日の一人逃げ勝利の疲労もまだあるでしょうに、最後のITTも彼らしい安定感のある走りを見せてくれました。
今年は初めて、エースのアローヨと共に総合争いに挑むことになったキリエンカ。第2週目14ステージまでは計画通りに進んでいたと思うのですが、ドロミテ最終戦の15ステージで苦しめられて大きく順位を落としてしまい、総合争いに加わることができなくなってしまいました。それでも、体力の回復をして臨んだ第20ステージで見事な独走優勝。2年ぶりのジロのポディウムに立った彼の姿に、涙が出るほど嬉しかったです。
思えば第3週に入る前の2回目の休息日に、トンドさんの思わぬ訃報が届き、大きなショックをうけながらも彼のためにジロを続けると選択したモビスターチームの皆様の決断は、正解だったね、と彼の表彰台を見て思った次第です。
きっと、トンドさんも天国で笑顔で見守っていてくれたんだと思います。みなさま、お疲れさまでした。
ジロが終わったら、いったんベラルーシに戻り家族と過ごした後、ツールの準備に入るとのこと。次のレースは何になるかな?とにかくまずはゆっくり休んでくださいね。奥様とかわいい二人のお子さんたちと良い休暇を(^^)。
☆キリエンカ最終成績:
総合順位:25位(+1時間02分01秒)
ポイント賞:22位(43p)
山岳賞:6位(24p)
Azzurri d'Italia :9位(+4p)
フーガ賞:34位(67p)<書き忘れたけど第20ステージのフーガ賞獲得。
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